皆さん、今年の最大10連休が過ぎ、仕事に勉強、そろそろのってきた時期でしょうか?それとも環境の変化の疲れが出てきてしまっている時期でしょうか?
疲れが出てきたときはぜひ早めに休んでくださいね。無理をするとかえって長引いてしまいますので、お気をつけを。
それでは前回の続きです。
前回は半紙をカットしたところまで書きました。いよいよキャストを使って製作を進めていきます。
【手順4】
電子天秤に乗るくらいの小さめで軽量な容器にラップを敷き、スポイトを使って決められた配合でキャストを作ります。
キャストは商品により配合の比率が決まっており、1:1のものや2:5のものなどがあります。
扱いやすいものは1:1のものです。
配合し終わったら筆でよく混ぜます。もし色をつける際は、この段階で配合します。

キャストを作る準備が整った状態
【手順5】
手順4で作ったキャストを筆で半紙に染み込ませ、手順2の状態のステンレスパイプにPP製シートの上から45°の角度で巻きつけていきます。

半紙にキャストを染み込ませていく
【手順6】
1周巻き終わったら樹脂を新しく作り直し、手順5で巻きつけ始めた高さと揃えるように巻きつけていきます。また、手順3で半紙につけた印と新しく巻きつけていく半紙の長辺が重なるように巻きつけていくと綺麗な筒に仕上がります。
この手順を必要な巻きつける半紙の分だけ繰り返します。

巻きつけ終わった半紙につけた印(黒い点)と新しく巻きつける半紙の長辺を合わせる
【手順7】
必要なすべての半紙を巻きつけ終わったら剥がれないように端を手で抑え、剥がれなくなるまで待ちます。
そして剥がれなくなったら1日待ち、硬化させます。

別の際に作った赤い筒を硬化させているところ
【手順8】
1日硬化させたらPP製のシートを固定しているマスキングテープを取り、PP製のシートを持ってステンレスパイプから抜き取ります。
その際、固まった半紙とPP製のシートが同時に剥がれるので、PP製のシートを剥がします。
【手順9】
紙やすりで表面を磨き小細工用ハサミで端を整えたら、半紙FRP筒の完成です!
表面が剥がれたり凹凸が気になる場合はキャストを少量塗って仕上げるのもいいと思います。

磨く際はステンレスパイプをうまく使うとやりやすい
以上が半紙を使ったFRP製の筒の作り方です。
パイプの径を変えれば色々な外径の筒が作れるので、エンジンマウント用の筒も自分の手で作れます。
色々なシーンで使えるやり方なので、機会があれば是非やってみてください。
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